ともだち
「遅くなってすみません」と言いながら私の前の席にストンと腰を下ろした彼女。
金曜日のイタリアンレストランは彼女のチョイス。
久しぶりにご飯食べましょうよ、というお誘い。
「最近どう?」
「相変わらず忙しくて。私、お会いしない間に思いがけない仕事を経験しまして」
「私もなんでこんな仕事やるのかって思っても、後で役に立つこともあったよ」
「そうですよね!」
習い事で知り合った彼女、私より20歳以上も年下なのに、なぜか気が合う。
娘くらいの年齢かぁ、髪や肌がまだつやつやだし。
若いなぁ、いいなぁ、と思いながら、でもあまり年齢差を感じないのは、
彼女が大人びているのか、私が幼いのか。
同じことを学ぼうと思ったら、年齢は関係なくて、
ただそこには成長しようという気持ちだけがある。
だから習い事が好き。
そこで出会う、向上心のある人が好き。
そんなに気を遣わなくていいのに。
彼女のことを応援したい、と心から思う。